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Tさん、人生初Fly Fishingの記念すべき一尾

5月30日(金)

月曜に家を発ち、あちこちに出向いて本日札幌より帰宅。今日の札幌も夏日で真夏並みの暑さだったが、水曜の室蘭の夜の気温は一ケタ(おそらく7℃くらい)で、身体がおかしくなりそうだった・・・

さて、先の記事の通り、身近な川でFly Fishingをご一緒させて頂いた仲間の訃報を受けて、帰宅して早速、外付けHDD内の写真を検索してみたところ、すぐに懐かしい写真を発掘できた。その日は、2012年3月11日。思い返せば、途中で黙祷を捧げた記憶がある。

当日、farwaterさんとmihiroさんと釣行していた。まだブログを始めていない頃だったのだが、写真だけはたくさん撮影していた。まだ高校生だったmihiroさんが魚を掛けたところ。背後にfarwaterさんのお姿。
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当時、mihiroさんは携帯で魚の写真を撮影していた。
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3人で楽しく釣行していた折、河岸から、“楽しそうだな~。何が釣れるの?”、と声をかけてくれたのがTさん。

“オイカワやカワムツですよ。何なら試してみますか?”、と答えたところ、是非やってみたい、とのことだったので、少し上流の今は亡き懐かしいポイントにて愛竿Blue Heronを振り、幸運にもTさんにとって人生初のオイカワを釣りあげることができた。その時の写真がこれ。あえてモザイクは入れないで掲載させて頂く。
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様々なお話をさせて頂いたが、元よりウィンドサーフィンがお好きとのこと。ちょうど定年を迎えたばかりで、風が強い日はウィンドサーフィン、風がない時はフライフィッシングで一日も無駄にすることなく存分に楽しめますね!、と会話したことを懐かしく思い出した。

すぐにでも道具を揃えたいとおっしゃるTさん。farwaterさんがすぐに、まるかつさんに電話を入れてTさんをご紹介されていた。一方、私は帰宅してすぐにBlue Heronさんにメールを入れて、Tさんから相談が入る旨を伝えていた。

残念ながら、その後、身近な川でご一緒する機会には恵まれなかった。定年退職後なので平日釣行を楽しんでいらしたらしく、恐らく、Tさんに遭遇した方々もいらっしゃるのではないだろうか。きっと颯爽とBlue Heronを振っていたことと思う。

実はTさんは、同じく身近な川の釣り友でもあるNさんと同じ職場だった。Tさんにお会いした後に、私はNさんに出会うことになるのだが、Nさんは、独り身だったTさんのことを心配して機会あるごとにTさんのご自宅を訪ねていたとのこと。Tさんが体調を壊していたことはNさんから伺っていた。最近、たまたまNさんがTさん宅を訪ねた時、身内の方々がお葬式から帰ってきたタイミングだったとのことだった。

人生、いつ何時、何があるかわからない。私の周りでも、実にたくさんの仲間が突然他界した。その都度いつも思うことなのだが、やはり、人生を少しでも楽しんでおかないと・・・、とつくづく思う。

Tさんはその後、どれだけFly Fishingを楽しめたのかどうかはわからないが、少なくとも、Tさんの人生節目の年に、私の愛竿Blue Heronで人生初のFly Fishingで一尾を釣りあげることができた。そんなTさんの笑顔に出会えて本当に良かったと思っている。できれば、もう一回くらい同行させて頂きたかったが・・・

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Tさんのご冥福を心よりお祈り致します。現世で釣り足りなかった分、もしかしたら、天国で存分に釣りを楽しんでいたりするかもしれませんね・・・ もちろん、ウィンドサーフィンも!!




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沈黙のY川・・・ Zacco達は何処へ?

5月25日(日)

午後に空いた時間で束の間釣行。毎度ながらmihiroさんに携帯メールを送ったところ、これまた毎度ながらK川での釣行中とのこと・・・それでも、前回のリベンジを果たすべく同行して下さるとのこと。

Y川に到着したのは15時頃。相変わらず、どのポイントも鮎師が多いので、あえて鮎師が少なそうな下流のポイントを訪れてみた。この場所で竿を振るのは初めての経験。ラインを繋ぎつつ川面を眺めると、時折、ライズが見られる。これなら、リベンジを果たせるかも・・・と期待が膨らむ。
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しかし・・・沈黙の嵐。それらしいポイントに何度もフライを投入するものの状況は改善せず。さすがのmihiro師匠も同様の状況とのこと。

しばらくして、小さなアタリがあった。小型のオイカワだろうか? しつこく投げるとようやく魚信が・・・。ヒキは強くないのだが、走り方がオイカワやカワムツと全く異なる。もしや・・・?

予感は的中。再び、釣ってはいけない魚が釣れてしまった。この時点で竿を振るのを止めた。
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mihiroさんに退散の提案をしたところ快諾を頂戴し、mihiroさんにとっては再びとなるK川に戻った。途中でmihiroさんを車から降ろし、いつもの100円パーキングに車を置いてから川に戻った。橋の上から眺めると、なんとmihiroさんは私の愛竿Blue Heronを脇にはさみ釣行中。しかも、既に魚を数尾かけた後とのこと。う・・・ん、やはり師匠は違う!!
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さて、私に残された時間はわずか30分強。『ボ』では終われない。mihiro師匠の目の前で、まずはウェットを流すとすぐに2バラシ。その後、なぜか沈黙・・・。ドライに替えてみたがイマイチ・・・。そうこうしている時に、河岸から、”お久しぶり!、との声。なんと、本当にお久しぶりのNさんが竿を不携帯でご登場。最近、息子さんのアメフトで色々とご多忙とのことで、なかなか竿を振ることができないらしい。

その後、しばらく会話を楽しみつつ、Nさんの前でハックル付きウェットに結び替え、ようやく一尾のオイカワと出逢えた。
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もっと粘って婚姻色オイカワに出逢いたかったが、家族の野暮用が予定されており、あえなく時間切れ。一方、mihiroさんは私とは異なり爆釣。既に釣りに飽きて、近くの桑の実をもぐもぐして指を真っ赤にしていた。身近な川を存分に満喫する彼は、真のRiver Keeperであり、本当にNich guy!!

結局、2週連続でY川では撃沈。鮎が勢力を誇示している間はダメなのだろうか・・・? きっと、Zaccoが戯れている場所は必ずあるはずなのだと思うのだが・・・、そんな場所を見つけてみたいと思っている。

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当日、Nさんから残念なお知らせを頂戴した。人間である以上、これはいつかは誰にでも来ることで仕方のないことなのだが、我が身近な川でFly Fishingを愉しむ友が一人他界された。

実は、彼がこの川でFly Fishingを始めたのは私との出会いがきっかけだった。あの日、私の愛竿Blue Heronで彼にとっての最初の一尾のオイカワをかけることができ、本当に嬉しそうな顔をしていたことを懐かしく思い出す。その後、すぐにフライのタイイングセットやBlue Heronも発注し、これから楽しいFly Fishing Lifeを迎えるはずだったのに・・・、きっと心残りだったに違いない。

彼の写真を探してみたのだが、私がブログを始める前の釣行だった模様。今週は月曜から出張に出てしまい金曜まで帰宅しないので、帰宅したら自宅のハードディスクから懐かしい写真を発掘してみたいと思う。





晴天の身近な川でまったりと・・・

遅ればせながら、5月11日(日)の釣行記・・・の前に・・・

連日の札幌での仕事で、最終日(5月9日)は韓国からの御一行様と終日同行。午後遅めから時間が空き、小樽水族館裏の祝津の岸壁を見に行った。雨天だったが久しぶりにスケールの大きな景色を見ることができたので、写真を貼っておきたい。
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その後はベタな観光をしたりして・・・、Team Dinner+αで夜遅く仕事も終了。
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翌朝10日(土)朝は肌寒い札幌で起床。試しにホテル至近の豊平川にて凍えつつ竿を振ってみたが、強風に加え、雪シロの影響で水も濁り気味。こんな状態なら、早く帰宅して身近な川に行った方がマシと決心し、ジョニー印・愛竿バンブーの記念撮影だけして、すぐに納竿。
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イタドリ。まだまだ成長はこれから。北海道のイタドリはとにかく大型。ちなみに、フキノトウも拳くらいの大きさがあり、食べ応えがある。
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その後、フライトを早めて午後に帰宅したものの、かなりの強風にめげて、この日は釣行を断念、翌日に期待し、惰眠を貪った。

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日付変わって11日(日)の午後。抜けるような晴天の釣り日和に。試しに、mihiro師匠に声をかけたところ快諾、愛車・緑チェロキーでsky.FMのSmooth Jazzを聞きながら、共にY川に出向いた。何でもmihiroさんは、午前中に既にK川で釣行してきたとのこと。

早速、竿を振り始めるmihiroさん。
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とにかく気持ち良い晴天。こんな空の下で川に立ち、竿を振っているだけで気持ちが和らいでくる。
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しかし・・・なぜか肝心な魚の反応がほぼ皆無に等しい状態。釣りを諦め、カナヘビを捕獲するmihiroさんをパチリ。爬虫類系が大好きなmihiroさんは、この手のものにすぐ手が伸びてしまうNice guy。思わず笑顔がこぼれる瞬間を撮影。
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そして、小さなライズが散見されるポイントに移動後、試しにウェットを流してみたところ、何とか一尾をゲット。
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お腹でっぷりの綺麗な良型オイカワ。
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すぐに、mihiro師匠も一尾目をゲット。
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その後も再び反応がイマイチとなり・・・、上流側にポイント移動。本当に久しぶりに訪れた上流側の大好きなポイント。しかし、随分と流れが変わってしまい、砂利でできた岸にも雑草もかなり伸びていた。私より少し下流側で果敢に竿を振るmihiroさんをパチリ。
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mihiroさんのすぐ上にウェットを流してみたところ、ブルブルと妙に元気に暴れる魚体が。。。ウェットを咥えていた魚はなんと鮎。すぐにmihiroさんがご自慢のデジタル一眼で撮影してくださった。
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もちろん、解禁前のタイミングなので釣ってはいけない魚。しかし、それを知ってか知らぬか・・・なぜか当日は鮎釣師がやたらと多かった。確信犯的に釣りしているのであれば、やっぱり考え直して頂きたいもの。実際に鮎を釣ってしまった私も同罪なのかもしれないが、釣れてしまったものは仕方ないので、とにかく魚へのダメージを与えないように気配りながら、最大限に優しくリリースした。
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鮎の遡上のせいなのかどうかはわからないが、肝心のオイカワやカワムツの反応は今ひとつで、薄暗くなるまで竿を振るmihiro師匠も不完全燃焼のまま納竿。
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私はと言えば、納竿前ぎりぎりでようやく当日二尾目のオイカワをゲット。これを、”弟子's Luck”、というのかもしれない。
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爆釣を期待して訪れた割には極めて渋い状況ではあったが、晴天の下、暗くなるまでのんびりまったりとmihiroさんとおしゃべりを楽しみつつ、楽しい釣行になった。

mihiroさん
かなり前の釣行記となってしまいましたが、当日はありがとうございました。その後、sky.FMを楽しんでいますか? (^^ゞ
また同行お願いしますね。今度は婚姻色オイカワのご自慢の水槽も見せてくださいね。




Coho Fishing Tackle Shop 再訪

5月17日(土)。

心配していた現地でのイベントも成功裏に終了。各国から来た仲間を見送り、残された”身内的”な仲間とひっそりと簡単な昼食を済ませ、前回同様、”俺には行くところがある!”、と一方的に宣言して仲間を置き去りにしつつ向かった先は・・・、やっぱりここしかない。
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Coho Fishing Tackle Shop。シンガポールに唯一のフライ専門店。前記事はこちらをご参照ください。

折しも土曜日の夕方、扉を開けた途端、お店の中には10名程の同志で埋め尽くされており、話に花が咲いている真っ最中だった。どこのお店も一緒だな。。。と、まるかつさんを思い描きながら独り微笑んだ。前回、最もたくさんおしゃべりを愉しませてくれたManagerのMichaelがすぐに私に気付いてくれ、満面の笑顔で、『Nice meeting you again !! 』、と握手を求めて来てくれた。覚えていてくれたんだ・・・彼!! そして、『あれっ?シンガポールに住んでいるんだっけ?』、と聞かれ、滞在最終日に再び訪れる機会が巡って来たことを告げた。

『三角のバンブー覚えてますか?』、と聞いたところ、『忘れる訳ないじゃないっ!』、とのレスポンス。ちなみに、知り合いで扁平六角形のバンブーを製作されている人が居ることを告げたところ、お客の一人も急遽参加し、熱い熱い討議に・・・

”扁平”を英語で説明することができず、一生懸命に指で表現していたところ、Michaelがすぐにイラストを描いてくれた。竹の何処を使っているの? 中は中空?、などの矢継ぎ早の質問に、もっと勉強してから来るべきだった・・・と反省。それでも、断片的に覚えていた知識を最大限に発揮し、節もあえて残してあることなどを説明させて頂いた次第。何でも、シンガポール在住のドイツ人のBamboo Builderが居るらしく、”扁平にした際の利点などを色々と聞いてみるよ”、とのことだった。
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もっと長居したかったが、結局、30分程で次の目的地に行かねばならずお別れ。最後に、以前、co-dropさんのブログでご紹介されていた、こんなアイテムをお買い上げ。
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当日のMichaelとの色々な会話の中で、ソウル市内にある唯一のFly専門店であるRainbow Fly ShopのオーナーであるJonathanの話になり、Michaelも以前、寒い冬の日にJonathanと釣りに行ったことがあるとのこと。実は私がJonathanを再訪したのは先月。。。何とも因果なことではあるが、韓国であの大型客船が事故を起こした当日だった。写真を掲載するのを自粛していたが、今回のCoho再訪をきっかけに、せっかくの記念写真なので貼っておきたいと思う。
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CohoもRainbow Fly Shopも、大都市圏に存在する割には双方ともに唯一のフライ専門店。店主のお人柄はもちろん、そんな特殊なロケーションも手伝い、世界のFly Fisherを結びつける大きな役割を果たしているように思う。

これまた何とも因果な話なのだが、C&A(日本で有名な某・二人組のシンガー)のA氏とMichaelが釣りに行く約束をしていたのだがキャンセルになった、と残念そうに話していた。なるほど・・・Aさんの事件は既にシンガポールにも伝わっているのかな・・・と思い、”今朝、警察に捕まってしまったことを知っているんですね?”、と聞いたところ、”え”っ!!??”、とのレスポンス。。。 たまたまとは言え、どこかで何か事件が起きた日に海外のFly専門店を訪れているような気がして、あまり良い気分ではない・・・

ともあれ・・・、CohoもRainbow Fly Shopも本当に素敵なお店であることは間違いない。特に、Cohoは6月末くらいに新築移転される。何でもCafeとコラボするとか・・・。必ずや、また訪れてみたい。


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読者の方々で訪れる機会がある方もいらっしゃるかもしれませんので、有名なRaffles Hotelを起点に、Cohoへの行き方を説明させて頂きます。
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Cohoに向かう前に、Raffles Hotelの売店にて、ホテルブランドのカヤ(Kaya:ココナッツで作ったジャム)なんかがおススメです。
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Raffles Hotelを背にして、Beach Roadを東にとにかく突き進み・・・
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そして、火鍋の専門店が立ち並ぶ界隈を横目に見つつ・・・
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目印となる、角に位置する火鍋店を眺めつつ・・・
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そのまま更に進み、大通りを渡って左折し、立ち並ぶCafeやレストランを過ぎた右側にお店があります。とは言え、6月には移転してしまうのですが・・・。 ちなみにシンガポールでは、このAlab Street周辺に釣具屋が極めて多いです。
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以上、ご参考まででした。



Marina Bay Sandsからの眺め

5月15日(木)の写真。

前夜の深夜便でシンガポールに出張。機内では一睡もできず、そのまま灼熱地獄の中で仕事となり・・・、それでも夕方には仕事も終わり、友人がMarina Bay Sandsの屋上に連れて行ってくれた。ということで、初めて訪れた屋上からの景色を貼っておきたい。

屋上にあるプール。気分は天空温泉・・・だろうか? 昔、ここでSMAPがCM出演していたことを思い出しながら(さぞや撮影中は暑かったことだろう・・・)、汗を拭いつつ恨めしく(?)撮影。
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植物園越しに見える海、そして、遠景はインドネシア。
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観光客にとって世界3大がっかり(?)と言われるマーライオンを指さす友人。
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Zaccoに渓流に最も良い季節と思われるこの時期、週末が丸潰れになってしまった。せめて、釣具屋にでも行きたいところなのだが、、、ともあれ、これから最終日のイベントに頑張って臨んで来ようと思う。



逆さ毛ばりに垣間見えるWa・bi・sa・biの心 ~Tasteful imperfections~

Tasteful imperfections 
味のある不完全さ ~テンカラが持つ『わびさび』の世界~

by Craig Chambers


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私が初めて、“逆さ毛ばり”、を巻こうと思い立ったのは、Pfluegerの“Medalist”というリールをネットで検索していた時に、たまたま偶然、テンカラに関する情報の金鉱脈みたいなものを掘り当てたことがきっかけだった。そして、テンカラが持つ『わびさび』の世界に圧倒されてしまったことが、全ての始まりだった。

初めてAndrew Herd氏の”A Fly Fishing History”を訪れて以来、この3年間でテンカラの作法を学ぶために、実はたった一つのサイトしか見ていない。これも、『わびさび』の一つと言えるだろうか・・・。"My Best Streams"というサイトには、それほどたくさんの情報が存在した。

私が最初に見様見真似で巻いた『逆さ毛ばり』は、驚いたことに、後に藤岡よしかず氏の“My Best Streams”を読んでから、大よそ正しかったことがわかった。そして、このサイトを読破できたと思われる頃のことだが、伝統的なテンカラが包含する『わびさび』の世界を感じるようになるまでに、あまり多くの時間はかからなかった。
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日本人が愛し敬愛する“禅“に通じる美しい自然は、西洋人にとっても理解し易い。しかし、『わびさび』を理解するのはそう簡単なことではない。『わびさび』とは、ほとんど気づくことができないような、控え目で微妙なものなのである。
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『わびさび』が持つ『好んで質素を・・・』の美学と哲学は説明が難しい。侘人(わびびと)が好む“一汁と質素な着物”に起因する『わび』と『さび』、それぞれ2つの言葉自体は個別の明確な意味を持っている(例えば、universeと言えば、正確に宇宙のことを示すくらいに・・・(※訳者注:著者は宇宙ほど説明しきれないものはない、と逆に言いたいのではないかと思っているのだが真意はわからない・・・)、にもかかわらず、『わびさび』となると、英語に直訳できる単語は存在しない。
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『わびさび』とは、“貪欲”、そして、“皆と同じであること”、とは完全に対立するものである。不完全なものや儚いものが美しい、という考え方は、西洋人にとっては理解できなくもないが、しかし我々西洋人の価値観とは大きく矛盾する。
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フライを巻くための最も基礎的な技術だけで、伝統的な毛ばりを真似ることは比較的簡単なことである。しかし、『わびさび』の心を留意していなければ、決して本物にはなり得ない。『独創性と存在感』は、『わびさび』を持つ毛ばりにおいては極めて重要である。しかし、それとは反対にフライタイイングの際には、迷いのないデザインや適切なマテリアルを使用すること、は極めて熟考されるべきである。

バイスを用いず、もしくは、慣れ親しんだ専用ツールの使用を極力減らして、自らの手で巻く“逆さ毛ばり”。今では私は容易に、わずかに1本のハサミで毛ばりを巻くことができるようになった。“My Best Streams”に掲載されている丸山リキチ氏の毛ばりを見て、“専用道具を一切用いず、あぐらを組んで座り、足の親指を使って巻いた・・・”という記述を読んで以来、ずっと練習してきた。「自ら好んで質素さを・・・」という姿勢は、あえて、フライ専用のマテリアルや馴染みのある専用道具を用いることはない。この姿勢こそが、『わびさび』を毛ばりの中にしっかりと蓄積することとなり、『Tasteful Imperfection:味のある不可全さ』をもたらす絶好の機会を与えてくれる。
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以前は日本でさえも、“テンカラ”、は流行らない釣法だったという事実が面白い。このような“あえて皆と同じ道を辿らない”という考え方を持つ同志により、『わびさび』の観点からも面白い味付けがなされてきたと考えられる。

想像もできないような馴染みのない毛ばりだからと言って、決して、パニックにはならない。趣味の良い不完全さを受け入れることができた貴方のフライボックスは、きっと見事な『わびさび』パターンを持つ毛ばりで満たされることだろう。これは至極当然のことである。
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私が自身の手で巻いた“逆さ毛ばり”は、茶色のスレッドの糸巻を(彼女から・・・ ※訳者が勝手に加筆)勝手に拝借して巻いてみたのだが(結局、その糸巻は返さなかったが・・・)、“不完全さを楽しむ自由”、というものを満喫できた。そして今では、『わびさび』を楽しむことができる宝石箱のようなものに姿を変えてくれた。そして、私がかつて感じていたバイスを使わないことに関する全ての懸念点は、私自身の思い込みによって引き起こされただけであることに気付くことができた。
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『わびさび』を包含する毛ばりは、開放的で且つ創造的。これは、多くのテンカラ釣師がすぐに認めることだと思われる。完全主義者の一部の面々からは決して受け入れられないことかもしれないが、『わびさび』の悟りの境地での毛ばりタイイングは、実は簡単で価値のあるものなのである。
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私に多くの素晴らしき情報を与えてくれた、“My Best Streams”。それはTUSA(Tenkara in USA)以前に参照できたただ一つの英語ウェブサイトで、かつてないくらいのレベルで、私が必要とする全ての情報と常に多くのインスピレーションを与えてくれた。

最後に、このサイトのオーナーである藤岡よしかず氏に心から感謝を申し上げたい。
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Acknowledgment

Dear John,
Thanks so much for your great help for making me better understanding on this article. I could notice small pieces of the meanings even in short sentences.

Dear Tokiko,
Thanks so much for checking my translation even you are not interested in any fishing … except eating!! :-p

Dear Anthony,
I really appreciate your approval to introduce this article on my blog. Also I added the link to your blog. Let me keep following on your blog. Please keep in touch.

Dear “Great Wabi-sabi Fisher” Craig,
Thanks so much again for your great article and photo !! I’m sure you would be like more Japanese than typical Japanese … I’m so surprised!!
“Hand tied Tenkara Kebari” has so many "Wabi-sabi tastes" however … not only your Kebari but also your fishing life also includes so many "Wabi-sabi tastes".
Please keep enjoying your fishing life and tight lines as always !!

信愛なる読者の皆様
兼ねてからのご案内の通り、非常に興味深い内容でしたので、無謀にも和訳に挑戦してみました。著者の真意を100%お伝えできている自信は全くありませんが、大筋はご理解頂けるものと思われます。お楽しみ頂けましたでしょうか?
実はこの著者であるMr.CraigもBlue Heronユーザーで、TroutやGraylingだけではなくZacco FFも楽しんでいる英国でも数少ない釣師の一人だと思います。愛竿Blue Heronが不思議な人と人との縁を作ってくれました。改めまして、Blue Heronさんに御礼申し上げます。

   Green Cherokee

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※オリジナルの英文は、Mr.AnthonyのBlogをご覧ください。




イワナの渓に再び ~里山で山菜講座開催~

5月2日(金)

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まず初めに、後半にヘビの写真が掲載されていますので、予めお断りしておきます。
尚、写真点数が30枚になってしまいました。お時間が許す限り、頑張ってページスクロールして頂けましたら幸いに存じます。
By Green Cherokee
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4/30&5/1と仕事をして、GW第二弾の初日。再び、大好きな里山に向かった。途中、つい先日、大きなカワムツに出会えた里川に立ち寄る。
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目的は、釣りではなくクレソン摘み。写真のフレーム内は、見渡す限りのクレソン。わずか5分程でビニール袋いっぱいになった。夕方に開催予定の山菜講座が、万が一、『ボ』になった場合の保険として・・・
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イワナの渓に到着したのはAM11時頃。先日、眼を楽しませてくれた山桜は既に散っていた・・・
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早速、エルクヘアカディアスを結んで第一投。いきなり反応がありフッキング。手元に寄せてくる途中でバレてしまった・・・。気持ちも新たに、たった今、魚が出た岩の反対側の流れに第二投、あろうことか反応があり再びフッキング。これまた何故か手元でバレ・・・。二度も続けてバレるのは自身の未熟さが故なので仕方ないのだが、それにしても、雨後だからだろうか・・・? 予想外の反応の良さに驚き。こんなことは本当に初めて・・・

二度もバラしてしまったので、EHCを止めて、前回実績があったオイカワフライのサイズアップ版に結び換えた。次なるポイントに移動して数投目・・・、今度こそガッチリとフッキング。一応、メジャーを当ててみたところ、18cmのイワナ。ちなみに、先日は無反応だったポイントだった。
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次なる好ポイントにて。数投目で再び派手な反応があり、ジョニー印・愛竿バンブーが今までに経験したことがないくらいに曲がっている。これは絶対にバラせない・・・、慎重にラインを手繰り寄せ、どうにかネットイン。思わず、“やったー!”、と叫んでしまった。メジャーを当ててみたら、ちょうど21cm。ジョニー印・愛竿バンブーではレコードサイズ!!・・・と言っても七寸なのだが・・・ (^^ゞ
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愛しいイワナの顔をアップ。良くぞ、我がフライを咥えてくれた・・・感謝感謝。
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もう既に気分的にはお腹いっぱい。しかし、実際の胃袋は昼過ぎが故に空いていたのでコーヒータイム。野点コーヒーとは程遠いコンビニのコーヒーだが・・・。酒飲みにしては珍しく甘いものなんかも買っていたりして・・・
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岩の上に腰かけて足を投げ出し・・・清々しい渓の脇でじっくり休憩した後は、次なるポイントへ。暗い谷になっているポイントにて数投目・・・、これまた派手な出方で反応してくれた。結構良いヒキをしてくれて、ようやく無事にネットインできたと思ったら、なんとヤマメ。
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光量が足りず、やむなくストロボを用いて撮影。何を食べているのか、膨らんだお腹が可愛かった。
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この一尾で本当に満腹。納竿して林道に戻る途中に野草を撮影。ニリンソウと愛竿のコラボレーション。
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ミズ(ウワバミソウ)。小さいがこのくらいのサイズなら食べても善し。しかし、ここはスルー。
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先日に見つけたコシアブラに再会。再び、光学ズームを最大限に活用し撮影。
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実は、こんな先にある・・・(黄色の矢印の下)。どうやら、私の山菜サーチ能力は低くはないらしい。車で走行中でも気づくことが多く、どういう動体視力をしているんだ?、とカミさんに良く言われる。
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エビガライチゴ。結実が待ち遠しい。
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山椒の花。芽も美味しそう。
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タラ(の木)。これも山の斜面の上の方で見つけた。光学ズームを駆使して撮影。
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途中、何とも微笑ましい光景を見つけた。題して、『ヤマカガシの日向ぼっこ』。尻尾をちゃんと巻いて、その上に頸を置いている辺りが物凄く可愛い。この態勢になる過程の一部始終を見てみたい。
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よっぽど気持ちが良いのか、近づいても逃げる素振りもない。至近距離に近づいて私自身も地面に座り、一匹&一人で時間共有。そして、しばらくの間、じっくりと観察させて貰った。カメラを近づけても逃げないので顔のアップ。円らな瞳が何とも可愛い・・・
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愛しのヤマカガシくんともお別れし、14時頃にイタ長宅に到着。しばらく寛いだ後、山菜講座を開催予定のCaféに向かった。こんな山間の集落の中にポツンとあるお店。お店を応援するべく大いに宣伝してあげたい気持ちは山々なのだが、イワナの渓を伏せる意味でも、あえて場所は伏せさせて頂きたい(ご希望の方には、メールでご紹介させて頂きます)。
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前回はブレンドを、そして、今回はストレートコーヒー(タンザニア)を注文。すっきりとした苦味、そして、酸味の少なさが私好み。
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最後の客が店を出たのは17時前。早速、お店に戸締りをしてから、山菜講座を開始。地元の方が数名参加するかも・・・と聞いていたのだが、結局、イタ長とCaféママのYさんのみ。実は、十分な下見ができていない山での講座はあまり気乗りがしなかったのだが(だから、クレソンを摘んで行った・・・)、とりあえず生徒が二人と聞いて安堵。そして、Caféの目の前の沢に3人で降り立った。

実は、この場所は前回に下見済み。湧水の脇に自生する、ワサビ、ミズ、セリ、タネツケバナ、ゼンマイをそれぞれ解説。全て根を残し3人で味見程度に十分な量だけの美味しそうな茎のみ採取。ちなみに、この湧水をお店に引いていて、衛生上の理由で客には提供できないとのことだが、あえて希望すれば、この素敵な里山の美味しい水道水と湧水の『利き水』で喉を洗いつつ、絶品のコーヒーを愉しむことができる貴重なお店だと思う。
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わずかな時間にも関わらず、お二人のビニール袋には収穫物で満載。
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この後は、目の前の山を少しだけ登り、ソバナとツリガネニンジンを採取。どちらも白い汁が出るのが特長。“山で美味いはオケラにトトキ・・・”、と言われるのだが、トトキとはこれらの野草を指す。写真はソバナ。
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最後に、Yさんのご実家の敷地内の小さな山を散策してワラビ採りを終えたのは18時前。ここで、Yさんはお店の片付けに、我々はイタ長宅に戻った後、私は町(Cafeからだと片道約20km!!)まで酒を買い出しに・・・

さて、イタ長お手製、気になる料理をご紹介。まずは、ミズの塩昆布和え。ワラビのおひたし。そして、アサツキ(若芽)の根。
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朝掘りのタケノコに、摘んできた山椒の芽を和えたもの。
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イタ長が前日から仕込んだ、タイの昆布〆、マグロの漬け、タネツケバナ添え。
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ワサビの茎のおひたし。ササっとお湯をかけた後、タッパに入れて冷蔵庫で1時間くらい冷やすと、辛みと独特の甘みを生かした最高のツマミになる。右側の緑の葉は、ワサビの葉のお浸し。イタ長のアイデアでごま油を数滴たらしてみたら面白い味に変化した。
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タネツケバナをそのまま・・・。適当に葉を摘まんで口に入れるだけ。クレソンよりも、“品を良くした味”、と言うべきか・・・これも口の中をリフレッシュさせてくれる酒のツマミになる。河原でBBQする時には、その辺で摘んでサンチュ代わりになる。
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結局、3人でいろいろとおしゃべり。Yさんは持参した柚子酒を、イタ長は日本酒を、私は角のソーダ割りを・・・、お互いのペースでぐいぐいと飲み進み、私は不覚にも最後の方は何を話したのか覚えていない。

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日付も変わった翌朝7時。カミさんが車を使う予定があるため、イタ長が熟睡している中、そっと別荘を抜け出した。二日酔いの中、眼の前の渓のせせらぎと冷気が、キリリと眼と酔いを覚ましてくれた。
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夢のような里山生活もこれにて終了。次に訪れることができる日はいつだろうか・・・? その時は是非、イワナの渓への再訪を果たしたいと思っている。

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長い記事にお付き合い頂き、誠にありがとうございました。





GWの身近な川の光景

4月28日(月)

GW前半の休日最終日。前日までは里山で過ごしてしまったので、夕方に少しだけ、年間を通じて最も気持ちの良い季節の一つであるこの時期の我が身近な川を訪れた。

まずはお隣のO川。いつもの綺麗な流れ。
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そして、K川に到着。せっかく訪れたというのに曇ってきた・・・
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ウェットを流すと、こんな小型のオイカワが爆釣。
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どれも同じ型ばかりで何だか申し訳ない気分になり、開始後わずか10分で身を引こうなどと考え始めたところ・・・こんなカワムツが釣れたところで納竿を決意。実釣は20分未満だろう、きっと。
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この時期にたくさん花を咲かせるオオカワジシャ。生命力が強い外来種。本来は駆除されるべき植物なのだが、花が綺麗でついつい目を向けてしまう・・・
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水の綺麗な流れに自生するミズハコベ。この上にオオカワジシャの花が落ちると、『水生オオイヌノフグリ』、という感じになり、これまた美しい。
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いつもの湧水の周りはクレソンだらけ。愛竿Blue Heronと共に記念撮影。
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良く観察すると、クレソンのお化けが・・・。こんなに大きな株は初めて見た・・・
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この辺りで、通称・雨乞い師の本領発揮。空が一気に暗くなり始めたので、慌てて自転車にまたがった。
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しかし、お隣のO川に戻る頃は空も少し明るくなってきた。散見されるライズリングを見ながら、間近な鳩と共に素敵な流れをパチリ。
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帰宅後はクレソンの浅漬けをツマミに晩酌。ピリリと辛味が効いていて最高のツマミになる。上の方に見える中空の茎はイタドリ。一緒に浅漬けにしてみた。
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晴天の空の下、いつもの身近な川でこの時期特有の清々しさを感じたかったのだが、この日は曇天のためにあっさりと帰宅してしまった。この記事を書いている今日(5/4(日))はとても良い天気。これから竿を片手に散歩にでも出かけてみようかな・・・



イワナの渓と里山三昧 ~後編~

4月27日(日)

前日の酒のダメージも無くAM7:30に起床。渓流釣りの朝としてはあり得ないくらい遅い時間ではあるが、イワナの渓はすぐ目の前。シャワーを浴びて支度を整えて、それでもAM8:30には清々しい渓に到着していた。

前日と同じ山桜を見ながら林道を歩く。
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前日は『ボ』だったが結果的にこの日のための良い下見釣行となり、あのポイントをこう攻めてみよう等々のイメージがたくさん沸いていた。いつも感じる、“一投目を迎えるまでの我慢できないような逸る気持ち”、もほとんど無く、とても落ち着いた気分でいきなり野草が目に入って来たりして、ついつい撮影してしまう。

猛毒なトリカブト。
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大きな蕾のような若葉を付けていた(蕾ではないと思っているのだが・・・)。
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渓流で良く目にするユリワサビ。小さいので摘まないようにしているが美味しい山菜。
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いよいよ釣行開始。昨日反応があったポイントを静かに丁寧に攻めてみた。しかしなぜか反応ゼロ。昨日の夕方釣行とは異なり空は明るくて気分も爽快なのだが、早速、『ボ』の字が再び頭を過ぎる。

その後も、“如何にも”というポイントを丹念に探るものの反応が皆無。そのままポイントも終盤にさしかかった頃、今までの静寂を突然破ってくれたのは・・・
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良かった・・・ ようやく今季初のイワナの顔を拝むことができた。
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嬉しくて、ついついたくさん撮影してしまう。その間、必ず口が水に浸かるように魚を寝かすようにしている。
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そして、優しくリリース。この一尾のお蔭で急速に安堵。そのまま少し釣りあがり、大岩だらけになってきた昼頃に脱渓した。
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脱渓の途中で見つけたミズ(ウワバミソウ)。まだまだ小さい・・・
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林道に戻り、清々しい空を仰いだ。
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林道脇にあった残雪を利用して水を冷やし、そのまま長らく休憩。目の前をオフロードバイクが2台通り過ぎて行った。大昔、KawasakiのKMX125で林道を走り回っていた自分を懐かしく思い出した。
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20分以上は休憩しただろうか。気持ち良く冷えた水を一気飲みして林道を下り始めた。途中、先ほどは素通りした気になるポイントを一か所だけ探ってみたところ、可愛いイワナがフライに飛びついてくれた。小さい割には大いに暴れて、ジョニー印・愛竿バンブーをブルブルと振わせてくれた一尾。
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顔のアップ。それにしても、綺麗だなぁ・・・イワナという魚は。
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ちなみに、前日はエルクヘアカディス(EHC)を用いていたのだが、この日はオイカワ用フライをサイズアップしたゴミのようなフライを用いてみた。フックは、昔、まるかつさんから推奨された“がまかつ”の鋭利なタイプ。何となくではあるが、EHCよりも食いつきが良いのだろうか・・・、この日は貴重な2バイトをしっかりとフッキングできた。
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林道の下り道。目を皿のようにして山を観察。すると、遥か遠くの藪の先に、極めて気になる木の芽を発見。なんと、コシアブラ。以前は良く歩いた林道なのだが、コシアブラは初見だった。光学ズームを最大限に活用して撮影、
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写真はわかり難いと思うが、至るところに山椒の芽が。若芽は今が摘み頃。タケノコに刻んで散らしたりすると美味いだろうな・・・などと考えつつ撮影。
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ヤマブキも満開。緑と黄のコントラストは本当に美しい。
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ようやく車に戻り、携帯の電波が通じる場所まで下って、イタ長に、あと少しで到着予定、とメッセージを送ったところ、“メシできてます”、との返事。イタ長の別荘に到着し、勝手に冷蔵庫を開けて缶ビールをぷはっ!と始めた途端、めちゃうまビーフシチューライスが供された。鉄鍋でじっくりと煮たシチュー・・・生涯最高レベルで美味かった。イタ長、御馳走様。良くできた後輩を持てて幸せな私・・・
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この後、イタ長が別荘の周りを案内してくれると言う。彼の車に乗り込み、彼が盛夏に涼みに行くというお気に入りの場所まで林道を登るものの、途中で残雪による通行止め・・・。今冬に降った雪の多さを再認識。カメラをイタ長宅に置き去りにしてきてしまい写真はなし・・・

そして、帰り道、昨夜にご参加頂いたCaféのママさん(Yさん)のお店に立ち寄った。小さな蔵を改造したお店で、何とも落ち着く贅沢な空間。とびっきりに美味いコーヒーを淹れてもらいつつ色々な話をしている折、Yさんもイタ長も山菜に興味があると言う。ちなみに、この素敵なCaféは小さな沢の真横にある。ならば、沢沿いを少しだけ一緒に探してみましょうか?、とお誘いし目の前の沢に降りてみたところ、何とそこは山菜の宝庫だった。そこでイタ長が、5/2(金)の閉店頃に再度お店に集結し山菜講座を開催し、その後はまた飲みましょう!、という提案が為され、満場一致(と言っても3人ではあるが)の賛成と相成り、わずか数日後の再会を誓いお店を後にした。

その後、イタ長宅に戻り荷物を片付けた後、ならば次回のために山菜の下見にでも・・・となり、イタ長宅前の登山道を少しだけ登ってみたが、ウルイ(オオバギボウシ)、モミジガサが数株だけ発見できた程度だった・・・

さて、いよいよ里山ともお別れ。名残惜しいことこの上なく、帰路の途中にお気に入りの里川にて日没までのわずか20分だけ竿を振ってみたところ、Zaccoとは思えないような強いヒキ。もしや、大きなウグイでもかかったか?、と期待してラインを手繰り寄せたところ、ネット相対的・尺超えカワムツだった。
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夕暮れ時、愛車と里川を記念撮影。
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‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

イワナの渓と里山・里川を満喫できた二日間。イタ長の別荘のお蔭で、里山に住むという疑似体験まで実現できた最高の二日間となった。次回の山菜講座の前には、再び少しだけ竿を振ってみよう、と心に固く誓いつつ、家路を急いだのだった。






イワナの渓と里山三昧 ~前編~

4月26日(土)

週末が仕事で潰れ続け、待ち焦がれたGW初日。大好きな里川沿いに質素な別荘を持つ会社の仲間(通称・イタ長)から毎度のお誘いがあり2家族+私で集結。この里川から支流を車で20分程遡ると、そこには小規模なイワナの渓がある。

メインは仲間との飲み会なのだが、Fly Fisherの端くれとして、こんな絶好のチャンスを逃す訳にはいかない。独り遅れて参加することをイタ長に声高らかに宣言し、別荘を素通りしてイワナの渓へと向かった。ポイントに到着したのは15時過ぎ。夕まずめの短時間一本勝負。

実は、イワナの渓には人生初の単独行。無理は禁物なので、まずは頃合い良い近場から渓に降りてみた。日陰になる部分には未だ残雪の姿。思わず、ジョニー印・愛竿バンブーと記念撮影。
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ここぞと思われるポイントを丁寧に探ったつもりだが、反応は皆無。いきなり『ボ』に終わる姿が脳裏を過ぎる。そのまま高巻くことができない堰堤まで釣り進むも、依然として反応ゼロ。川通しに戻りつつ、とりあえず山菜を撮影。

イタドリ。山菜と言うよりは雑草の部類だが、良い太さのものがたくさん。炒め物や浅漬けにしても美味しい。
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ニリンソウ。大好きな花。歯応えも良く美味しい山菜なのだが採取しないようにしている。見た目そっくりのイチリンソウは毒と言われている。花が咲いていれば区別はとても簡単なのだが、同じ場所に生えているのでタチが悪い・・・。ちなみに、猛毒のトリカブトの小さい時にも葉が似ているので要注意。
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林道まで戻り、遠くの山桜を愛でつつ、まだ見ぬ一尾を夢見て志し高く歩く。初夏のような気候で汗が噴き出してくるが、アドレナリンが出ているのか全く不快には感じない。
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そして、既に傾きかけた陽射しの渓に降り立った。
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すぐ横に残雪があり、涼を取りつつ、且つ、気持ちを落ち着かせるために愛竿を置いて記念撮影。
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その後、再び、ここぞというポイントにフライを投じる。途中2回だけ反応があったがスッポ抜け。一尾はかなり派手な水しぶきをあげてフライに喰らいついてくれたはずなのだが、全く手応え感ゼロでスッポ抜け。

そして時間切れ間際、ここで出なければ魚が居ないのでは、というポイントにフライを投じたところ、黒い魚体が澄み切った水の底から姿を見せて、口を開ける瞬間まで見えた。“今度こそ貰った!”、と思った瞬間、足元がぐらっ・・・と半ごけ状態となり尻もちをついてしまい、思わず愛竿を水中に手放してしまった。すぐさま竿を拾い、もしやフライの先に魚が・・・と期待しつつ竿を持ち上げると、ただただ虚しくフライだけが戻って来た。何ともド素人的なミス・・・。思わず独りで愚痴る。近くにfarwaterさんがいらっしゃったら、きっとまた“うるさいっ!”、って言われることだろう・・・ (^^ゞ

ここで時間切れ。この日は3バイト・ノーフィッシュ。『ボ』に終わってしまったのだが、魚の反応だけはしっかり確かめることができた。嫌がおうにも明日への期待が膨らむ。

納竿して車に戻り、わずか20分後の18時前には仲間の別荘に到着。“え~っ、思ったより全然早い!”、とか、ちびっこ達から“お魚、一匹も釣れなかったの~!?”、とか言われたのだが、これも全て想定内の出来事であり、お構いなくピッチ良くビールを飲み進んだ。

たまたま、ジョニーさんの御子息と同じ小学校で同学年の男の子が居て、友達のパパが作った釣竿を見たいと言う。彼の目の前で竿を繋ぎ彼に差し出したところ、自分で効果音を発しつつ楽しそうに愛竿を振っている。思わず、愛車・緑チェロキーをバックに記念撮影。
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陽もすっかりと沈み、焚火の温かさが心地良い。
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その男の子の父親が、何と炭火を使ってコーヒーの生豆を焙煎し始めた。後ろは私が持参したギタレレを開放弦のままでじゃかじゃか弾きならす弟くん。彼の人生初の試みは大失敗。コーヒーと似ても似つかぬ変な味に仕上がり・・・、これを見かねたイタ長が、近所にお住まいで、この里山でとても素敵なCaféを営むご夫婦をご招待。そのCaféの美人ママさんの手ほどきを受けて焙煎すること3回目。思わず、“これこそコーヒーだよ!!”、という味に仕上がり皆で称賛の拍手。
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2家族が帰った後は、イタ長、Caféのご夫婦(旦那様のご職業は木こり!)、そして私の4人で飲み直し。イタ長とママさんのツーショットをパチリ。
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そして最後は、ママさんお手製のグレープフルーツパイで締め。
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釣りの部は『ボ』に終わったが、有難いことに翌日のチャンスが残されているため、いつもの(?)悔しさと共に家路に付く悲しさとは段違いの差。この日は翌朝に備えて早めに就寝することに・・・。しかし、そもそも愛しの渓までわずか20分。改めて考え直してみれば決して早起きする必要もないくらい、何とも恵まれた贅沢な場所なのであった・・・

このようにして、充実の里山初日が終了。すぐ隣の渓のせせらぎを心地よく耳にしつつ、瞬く間に眠りに落ちた。

‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

~後編に続きます~


プロフィール

Green Cherokee

Author:Green Cherokee
東京都武蔵野市在住。S40年7月生まれ。
元より雑魚(Zacco)が大好きでちょくちょくミャク釣りを楽しんでいましたが、ひょんなことからFly Fishingに転向。安近短の里川で2011年夏よりZacco Fly Fishingをスタート。
釣りだけでなく野草やキノコも大好き。身近な里川の四季の変化を愉しみつつ、水面や地面に眼を走らせています。
愛車は、2000年式の緑色のJeep Cherokee。極めて非経済的な車で、あちこちガタが来ていますがそれでも偏愛しており、他に魅力的な車が見つからず困っています・・・

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