HOME   »  2016年11月
Archive | 2016年11月

滔々と流れる釧路川 2016 ~前編~

11月5日(土)。

待ちに待ったSTBQ2016。早いもので、今年で既に五年目に突入。(宜しければ、過去記事もご参照ください。2015年 2014年 2013年 2012年)。

STBQ:Study To Be Quiet。過去記事にも詳細に書いたことがあるが、あの名著『釣魚大全』の著者であるアイザック・ウォルトン氏による言葉。釣りの哲学を見事に端的に言い得た素晴らしい言葉だと思う。

STBQ2015を思い返すと、あの時の悔しさが昨日のことのようにリアルに思い出すことができる。わざわざ釧路まで出向いておきながら体調を崩してしまい、敢え無く愉しいメンバーとの釣行が叶わなかった。高熱に魘されながら、ただただビジネスホテルの天井を虚しく見つめることしかできず、他に例えようのないくらいの悔しさと虚しさを感じた日々・・・

だからこそ、『今年こそはリベンジを!!』、と一年も前から心に固く決めていた。そして、念願のSTBQ2016が直前に迫ったわずか二日前。たまたま出張で出向いた新千歳空港は雪景色。11月初旬としては異例の大寒波が近づいており、今年にかける心とは裏腹に、何とも不吉な予感がし始めていた。

自宅に戻ってからも心が落ち着かず、何とか少しでも天候改善してくれないか・・・祈るような気持ちで何度も何度も天気予報をチェックするも、確認する度に天候は悪化の一途を辿っていた。そしてとうとう、終日に渡り雪との予報に落ち着いてしまった。

そうとなれば、もう悪あがきをしても始まらない。水温が下がっても元気極まりないアメマスを相手にとにかく前向きに楽しもう!!・・・と覚悟を決めた。

そして迎えた釣行当日。ホテルを出発する頃は雪が舞い始め、塘路に近づくにつれて雪の量は次第に増してきた。ダルマのように防寒日を着込み、あくまでも気持ちは前向きに出航ポイントに向かった。

まずは当日のメンバー全員で記念撮影。逸る気持ちのお蔭で、この時は全く寒さを感じていなかった。
20161105_01_1.jpg

ここで左からメンバー紹介。岡山県からお越しのshinさん。その筋では超有名な本邦を代表する芸術家・・・にも関わらず、極めて気さくなNice guy。岡山ではshinさん秘蔵のお店で何度か愉しいお酒をご一緒させて頂いていたことが懐かしい。もちろん、釣り談義で盛り上がったことは言うまでもない。

続いて、仙台からお越しのJ嬢。我がお客様の一人なのだが、釣友であり飲み友でもあり、そして、恐るべき酒豪。釣りの腕はピカイチで、大型のアメマスも数知れず。挙句の果てにイトウも釣りあげた経験がある強者。更には、ワカサギやバス等の釣りも華麗に熟す釣り名士。

そしてHさん。釣りの経験はさほど無い割には、2年前は我が艇で見事なイトウを仕留めた御方。現在は仙台市内のとても(恐らく全国一に)お洒落な調剤薬局の社長さん。ちなみに、STBQメンバーの中でHさんと私は、”まったりモード”の代表ペア。滔々と流れる水の上をHさんとまったりしながら流されていく・・・、これはこれで何とも貴重で贅沢で、そして最上級にオツな時間だと思う。

ちなみに、shinさんもHさんも私と同じ1965年生まれ。本来はここに名医でありイトウ釣りの名士であり、そして、同じ1965年生まれでもある、拙ブログでは既に御馴染みのM氏も加わる予定だった。しかし、当日は東京都内で手術を終えて最終便で新千歳空港に入り、そこからレンタカーを飛ばして釧路入り(その距離なんと500km)・・・という何とも人間離れした強行軍で翌日から合流予定。相変わらずのM氏のバイタリティーには心底脱帽する・・・

出航準備をされている釧路川ドリフトボート3人衆の勇姿。左から、Teddyさん、ヤスさん、マサさん。今年も多大にお世話になります。
20161105_02.jpg

まずはHさんと乗り込んだ我が艇が出航。J嬢が手を振って見送ってくれる。
20161105_03.jpg

冷たい雪が降る釧路川にひたすらルアーを投げる。M氏が事前に巻き替えてくださった真っ新のラインの使用感が極めて心地良い。
20161105_04.jpg

丹頂鶴のつがいが雪原を舞う。その華麗な姿に癒される。
20161105_05.jpg

リールのクラッチを切ってもルアーが落下しない・・・。おかしいな、と思って良く見てみたらガイドが凍っている・・・(笑) ロッドを川の水に浸けて氷を溶かした。どのみち、すぐにまた同じ状況に陥ってしまうのだが・・・
20161105_06.jpg

魚の反応が渋い中、せっかく乗った一尾をボート際でバラしてしまった。その後もしっかりと魚は乗ったと思いきや、敢え無く途中でバレ・・・

『やっぱりシングルフックはダメかぁ・・・』と小声で呟いてみたら、ガイドのマサさんから、『シングルフックを用いるならもっと太いシャンクにしないと魚の口が切れてしまい、返って魚を傷つけることになりますよ・・・』と御注意を受け、深く納得しつつバーブレスの3本針に替えてみた。

後ろからTeddyさんが操舵されるJ嬢とshinさんのボートが近づいてきた。釣果を聞いてみたところ、shinさんが既に一尾のアメマスをゲットされていた。この渋い状況の中で何とも流石・・・
20161105_07.jpg

この頃から雪も強くなり、魚の反応もすっかり無くなり、だんだん寒さが沁みてきた。『釣り』という愉しい趣味のはずなのに、まるで過酷な修行しているかのような気持ちになる・・・

そんな過酷な状況の中でも、他の何にも代えがたい雄大な大自然の光景。そして、心を癒してくれるオジロワシ。普段はなかなか見ることができない鳥を目前にして、この時だけは寒さも忘れてカメラを向けた。
20161105_08.jpg

ちなみに、Hさんの長男くんは自然が大好きで、まるで学者のように物凄い数の草花や鳥の名前を知っていると言う。そんな長男くんに見せるために、iPhoneで超真剣にMovieを撮影されていたHさん。何処かで購入したお土産よりも、間違いなく長男くんは喜んでくれたことだろう。

それにしても、肝心な魚の反応が全くない。トイレ休憩も兼ねて一時上陸。ズボンを3枚履きしているのでトイレも大変・・・(笑) 体内から熱を放出してしまい全身が震えてきた・・・
20161105_09.jpg

雪原の中ですっかり黄昏る二人・・・自然とため息がこぼれる。敢えてモノクロっぽい写真に加工してみたが、読者の皆様にこの時の寒さが少しでも伝われば・・・と思う。
20161105_10.jpg

少し早めの昼食。私自身が毎年楽しみにしているTeddyさんの奥様お手製のお弁当。少しでも冷めないように・・・と、ヤスさんが林道脇から数百m歩いてわざわざ途中の河岸から届けて下さった(ちなみに、我々の艇が来るまでのわずかな時間に陸っぱりでアメマスをゲットされていた・・・流石はプロ)。そんなお心遣いが何とも嬉しい。実際には、食べる頃には弁当はキンキンに冷えてしまっていたが・・・それでも大自然の中で食べる弁当は本当に美味しい。そして、お腹の中から暖を取ることができる。
20161105_11.jpg

その後もそれなりに頑張ってみたのだがカスリもせず。心も完全に折れかかった頃、マサさんが、『オオワシが居ますよ!!』、と声をかけて下さった。

『で、でかい・・・』。そして、なんと精悍な顔つきだろう・・・
20161105_12.jpg

オオワシが舞う雪の釧路川。こんな光景を見ることができただけでも善しとするべきだろう。
20161105_13.jpg

結局、ボウズに終わってしまった我が艇。きっともう一艇も同じ状況だろう・・・と思いきや、なんと・・・

shinさん。
20161105_14.jpg

J嬢。
20161105_15.jpg

『あらら・・・実はやっぱり腕の差だったのね・・・』、という現実をまざまざと見せつけられた極寒の初日が敢え無く終わった。

その夜、昨年の私の主治医を務めてくださった名医のK氏も合流され、すっかり折れた心を、美味しい魚と酒、そして、愉しい仲間との会話が癒してくれた・・・

(後編に続く)




スポンサーサイト

滔々と流れる釧路川 2016 ~プロローグ~

11月3日(木)。文化の日。

前夜は室蘭の超名店である『一平』で会社メンバーと二人だけでしっぽりと飲んでいた。そろそろホテルに戻ろうか・・・と思っていた矢先、隣席にいきなり見慣れた顔が・・・なんと、数時間前に面談したばかりの某・法人の理事長(笑)。そんな偶然の出遭いに恵まれ新病院建設秘話も含め愉しいお話をたくさん伺わせて頂くことができただけでなく、なんと奢って頂いてしまった次第・・・(謝)

思い出深い夜が空け、曇天の東室蘭から特急電車に乗った。新千歳空港に近づいた頃は車窓の景色は雪に変わり、南千歳駅に降り立った時はこんな光景になっていた。
20161103_01.jpg  (iPhone6で撮影)

毎年、このような雪景色を見ると、この楽曲を思い出す。個人的な意見だが、この作品はあまりに合致すると思っている。1978年にECMから発表されたアルバム(当時の私は13歳)だが、このアルバムを購入して聴いたのはそれより随分後のこと。今尚、このアルバムはかなり大好きな一枚に変わりない。

『Icefire』 ... by Pat Metheny


一旦、自宅に戻り、翌朝は防寒対策でパンパンに膨らんだ大荷物を持って再び羽田空港へ。そして、メンバーより一足先に釧路入り。今宵の宴の幹事役の私は段取りを全て整えメンバーの到着を静かに待った。

ホテルのロビーで皆との再会を喜び合いつつ、訪れた釧路駅前の居酒屋『釧路食堂』。メンバーと共に記念撮影。
20161104_1.jpg

ちなみに、ここのイクラ丼はかなり有名。客の掛け声の大きさに応じて、イクラを山盛りにしてくれる。このイクラの量で一杯で確か900円くらい。すぐ近くの和商市場で同じ量のイクラを買ってももっと高いはず。ちなみに、決して一人一杯なんてオーダーしてはいけない。一杯を二人で分けるのがちょうど良いと思われる。2年前に一人前をイクラ一粒残さず平らげて、最悪の胸焼けに苛まれたことがある・・・
20161104_2.jpg

宴を終えてホテルに戻る頃には、道路脇の水溜りは氷に変わっていた。前日に千歳で感じた不吉な予感が更に増しつつ、凍えながらホテルに戻った。

さてさて、翌朝からの釣りはどうなることやら・・・







キノコ不発でZaccoに癒される・・・

10月23日(日)。

今シーズンのうちにどうしてももう一度キノコ狩りがしたくて、Google Mapでアタリを付けた低山に出向いてみたものの、菌類の『き』の字もなかった。急斜面を登り息を荒げながら舐めるように地面を見たが、キノコの気配すら感じられず早々に下山。

そうとなれば、やっぱりZaccoに癒して貰うに限る。もちろん、カバンにロッドを忍ばせておいた。

初めてロッドを振った里川。反応は如何に・・・と危惧する必要は全く無く、一投目から・・・
20161023_1.jpg

その後も、まさに釣れまくり。
20161023_2.jpg

釣れ過ぎて小休止し水温チェック。
20161023_3.jpg

その後も一投一尾に近い状況は続き、実釣30分未満で終了。納竿前に、水面に自生していたフキと共に愛竿Blue Heron #0-1を記念撮影。
20161023_4.jpg

入渓から脱渓までの距離はたったの100mに満たない。まさに、カワムツに埋め尽くされた川という表現が最適かもしれない。きっと、フライなんて見たことが無い魚ばかりなのだろう・・・
20161023_5.jpg

本来の目的のキノコは散々。オマケ的に愉しんだZacco FFは想定外の爆釣。本当は双方にそこそこのバランスで締めくくりたかったのだが・・・ それは贅沢というものなのかもしれない。

キノコが不発に終わってしまい、返って、晩秋の身近な低山を歩いてみたくなってしまった。何とか時間を作ってみたいと思う今日この頃だが叶うだろうか・・・







ミゾソバオイカワ

10月16日(日)。

夕まずめ、自転車で我がHome Riverに安近短釣行。Zacco専テンカリスタくん(以下、テンカラくん)とほぼ同着。

ミゾソバが満開の河岸を歩く。相変わらず懇々と流れる湧水。愛竿Blue Heron #0-1と記念撮影。
20161016_01.jpg

早々に良型のオイカワとご対面。せっかくなので、そっとミゾソバの花を添えてみた。オイカワの銀色の眩しい腹に反射するミゾソバ。
20161016_02.jpg

別の角度からも撮影。日当たりの良い場所で、ミゾソバのピンクを綺麗に描出するのは難しい・・・。満開の桜の撮影チャンスは曇天・・・という話を思い出した。
20161016_03.jpg

テンカラくんと上流部を探るも、反応は今ひとつ・・・。テンカラくんを遠目に、満開のミゾソバに自分の影を落としてみた。
20161016_04.jpg

再び下流側に戻ると、仕事を終えたうおさんが合流。しかし、超珍しくロッド不携帯(当たり前か・・・笑)。せっかくなので我が愛竿を振って頂いた。しかし、ここは激渋の状況・・・
20161016_05.jpg

うおさんを眺めつつ、橋の上から綺麗な夕暮れを撮影。
20161016_08.jpg

どうしても、うおさんに釣って頂きたかったので、夕闇迫る中を少し下流のポイントに移動。そして・・・
20161016_06.jpg

見事に3尾を得たうおさん。まずまずの良型ににんまり。
20161016_07.jpg

満開のミゾソバが埋め尽くす我がHome Riverも、さすがに上着が恋しくなってきた・・・。 なんて書きつつも、この記事をアップしている今日は11月7日。もうすっかり寒い・・・(笑)

四季折々の表情を見せる身近なHome River。あと少しで河岸の草も綺麗に刈られ、下流から上流までのんびり歩ける河岸になるだろう。今週末にでも様子を見に行けると良いのだが・・・





プロフィール

Green Cherokee

Author:Green Cherokee
東京都武蔵野市在住。S40年7月生まれ。
元より雑魚(Zacco)が大好きでちょくちょくミャク釣りを楽しんでいましたが、ひょんなことからFly Fishingに転向。安近短の里川で2011年夏よりZacco Fly Fishingをスタート。
釣りだけでなく野草やキノコも大好き。身近な里川の四季の変化を愉しみつつ、水面や地面に眼を走らせています。
愛車は、2000年式の緑色のJeep Cherokee。極めて非経済的な車で、あちこちガタが来ていますがそれでも偏愛しており、他に魅力的な車が見つからず困っています・・・

最新記事
最新コメント
カテゴリ
# Visit
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク