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望郷の川で出逢った魚 ~前編~

9月7日(日)。Awayでの朝練釣行記。

前日は札幌で仕事が終了した後、なぜか土曜日にも関わらず夜に電話会議を入れられてしまった。札幌市内で会議を終えたのは20時過ぎ。札幌駅のごま蕎麦八雲にて毎度の“蕎麦付きほろ酔いセット”を注文。このセット、お通し、飲み物3杯、料理2品、そして、〆のマイタケ天そばまで付いて、お値段1880円。夕食を兼ねた独り飲みには最高の店。

この日は、とある思惑で千歳駅至近距離のホテルに宿泊。その思惑とは・・・、望郷のCTS川との再会に他ならない。日の出直後のかつてのHome River(・・・と呼べるほど通ってはいなかったが)。
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実は、当日の二週間前に千歳に宿泊した際、真夜中に川の下見を済ませておいた。その時は、怪しい店の呼び込みを交わしつつ川に向かった。そんなロケーションにこの川は存在する。ホテルからわずか徒歩5分。

二十数年前、札幌市豊平区在住の頃は、この川に愛車ジムニー660(初期型:幌仕様)で良く通った。このポイントから車で10分くらいの上流だが、ド素人Fly Fisherだった私に、小さなヤマメが飽きもせず付き合ってくれた。その時は#5のロッドしか所有しておらず、20cmに満たないヤマメのヒキもさほど心地良く感じることができなかったが、それでも綺麗なヤマメを手に取って眺めているだけで至福の満ち足りた時間を過ごすことができた。

かなりご無沙汰のかつてのHome Riverで果たして魚に出逢えるだろうかとドキドキしつつ、まだ朝陽に照らされない角度に位置する河岸を歩く。
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そしてポイントに到着。このポイントは至れり尽くせりで、河岸は舗装で革靴でもOK、目の前に綺麗なトイレ(写真右の三角屋根)まで存在する。
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気温15℃の清々しい天気の下、ジョニー印・愛竿バンブーを繋ぎいざ釣行開始。滔々と流れるCTS川の水はクリアそのもの。流れだけ見ていると大物に出逢えそうな予感がする。とりあえず#14のドライを結んでキャスト開始。
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目の前の流れにフライを乗せるも無反応。流れが速すぎる訳ではないと思うのだが、とりあえず本流がダメなら・・・ということで岸寄りの草の脇すれすれにフライを流した一投目で事件は起きた・・・
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バッ・・・シャン!!、という派手な音と水しぶきと共に愛竿が思いっきりしなる。『え“っ!!??』・・・一瞬頭が真っ白になりかけたが気を取り直して竿を立てる。梅花藻の中に魚が入ってしまったが何とか引きずり出し、魚とやり取りすること数十秒(・・・に思えただけか?)、やっと魚が観念し水面に顔を出した。

さて、魚が顔を出したまでは良いが、上の写真でご覧の通り、柵越しの魚とのやり取り。こんなところで魚を引き抜いたらティペットがプチンと逝ってしまうはず。やむなく、魚にしっかりと空気を吸わせた後、柵に沿って魚を取りこめるポイントまでズルズルと20mくらい引きずった。時折魚が暴れて焦りもしたが、この千載一遇の愛竿を果敢に撮影。
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さて、魚をいよいよ取りこむ段になったもののネットもなく、この柵をどう越えるか・・・!? 微妙に革靴では魚の近くに近寄れない・・・。やむなく竿を地面に置きラインを手に取って、まずは手を水で濡らして右手で魚をキャッチ。そして、左手に魚を持ち替え、ようやく無事に柵を乗り越えた。
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そして震える手で魚を撮影。正体はブラウントラウト。
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続いて、ジョニー印・愛竿バンブーと記念撮影。
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メジャーを持ってきていなかったため、大きさがわかるように愛竿と並べて撮影。愛竿バンブーで今まで釣ってきた魚は20cm程度のイワナかヤマメ。尺物の御経験者には笑われてしまいそうだが、そんな訳で私にとってはこのブラウンが愛竿で釣った最大の魚ということになる。たかだか八寸ではあるが、イワナやヤマメのヒキと比べるとパンチの利き方が違った・・・。これぞ外来魚パワーか・・・!?
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再び手のひらの載せ・・・
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そして、顔のアップを撮影。フライを丸呑みの状況が良く解る。この後、近くに居たルアーマンが近付いてきてラジオペンチを貸して下さり、無事にフライを回収できた。
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上記の写真では魚が落ち着いているように見えると思うが、実は、岸寄りの浅瀬に上げてからもかなり元気に暴れてくれて、お蔭でズボンと革靴(・・・というか釣りを見込んで合成皮革)がこんな状態に・・・
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魚とこんなやり取りをしつつ撮影に嵩じていた折に、散歩のおばちゃんが、『釣れたんだね~!、なんて魚なの?』、と笑顔で語りかけてきた。

『ブラウントラウトです。外来魚なんですよ・・・』。この川に通っていた時はこんな魚は居なかった・・・という感慨を込めてお伝えした。実はこの時、この魚をリリースするかどうか悩んでいた。とは言え、キープするにもクーラーボックスも氷も何もない。元より完全なCatch & Eat主義の私としては、土に葬るのも気が引ける・・・

ダメ元で聞いてみた。『食べたら美味しいですよ。持ち帰りませんか? 東京から来たので持ち帰れないんです。朝食に塩焼きかバター炒めでいかがですか?』

おばちゃんはこう返してきた。『良かったね。東京じゃこんな魚釣れないものね・・・。川に帰してあげなさいよ!!』。おばちゃんは満面の笑顔でおっしゃる。しかも、立ち去る様子が全くない・・・

色々な葛藤の中、おばちゃんの前で魚を川に戻した。元気に水中に戻って行ったブラウン。しばらくじっとしていたので思わずシャッターを押してしまった。ブラウンをリリース・・・果たしてこの行為は正しかったのか・・・? 次回はナイフと塩でも持参しようか・・・? 食べたことは無いが絶対に美味しいと思うし・・・
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最初の一尾を思いがけない場所で意表を突いた出方で冷や冷やしながら取り込めた嬉しさ、愛竿史上最大の魚をゲットできた喜び、しかし、いざ獰猛そうなブラウンの顔を眺めた後に感じた、”昔はこんな魚は居なかった”・・・という感情、そして、リリースすることへの葛藤・・・等々が相俟って、何だかすっかり疲れてしまった。

ここで竿を置いて一服するべく、トイレ前のベンチに座り一息付けようと思ったら朝露でびっしょり。そのまま河岸の階段の上から深呼吸して川を見降ろしつつ、次は気持ちを切り替えて柵の右側のトロンとしたポイントにフライを投じウグイでも狙ってみようかな・・・と思った次第。ライズが散見されたので・・・
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(後編に続く)






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Comment
Green Cherokee さん、おはようございます。

ジョニー印・愛竿バンブー、一度触らせてもらったことがあるので、あのロッドにのブラウン。想像しつつドキドキしながら読まさせていただいました。いやー立派なブラウンですね。釣行の後編も気になります(^^)
あの写真の魚,何やろなと思っていました。
ブラウンだったのですね。
無事にキャッチできたのは最高ですね。
こんにちは。
こんなところでブラウンに出会えてしまうとは、北の大地はやっぱりすごい。
関東とはすべて違うんですねー。
続編が楽しみです。
 今回は少し水位が高かったようですね。
 その分、魚の警戒心が薄れますから楽しめます。
 この場所は水が引くとちびヤマメのベストポイント、柵のところで釣れますからね。
 地元の方は少し上流の石垣の上から毛バリを流してブラウン狙いでした。
 続編、l期待上々!!

 お勧めの靴はミズノウォーキングシューズ。
 ゴアテックス、黒です。
 これで、少々のぬかるみも大丈夫。
 仕事も問題なし。
 ベストギアですよ。
 
Gran Lussoさん、再び、こんばんは。
元より我がジョニー印・愛竿バンブーは、小渓流&Zacco寄りの味付けにして頂いたので、大型魚(尺(前後)物・・・)は対象にしていないのですが、たかが八寸とは言えパワーが全く異なりました。当日、ジョニーさんに写メでご報告したのですが、『ホントに折れそう・・・けど折れないのがバンブーなんです!』、と力強いコメントを頂戴し、とても嬉しく思いました!!
リョウさん、こんばんは。
予想もしないポイントでバシャっと出たので、おまけにヒキも強かったので本当に焦りました。魚を取り込むまでがかなり長く感じられました。
この一尾のお蔭で、一見して味気ない”えっ?”というポイントも狙うことに繋がり、思いもよらない結果が出てしまいました。後編もお楽しみに~♪
wind knotさん、こんばんは。
関東だと鱒類ってそれなりの場所に行かないと絶対に釣れないですよね・・・。北の大地では、それこそ我々の身近な川のような存在のところで釣れてしまいます。革靴スタイルでヤマメやブラウン・・・関東では在り得ないですよね。
後編では、在り得ないようなポイントでの意外な釣果をレポートさせて頂きたいと思います。公園横の水たまりみたいなところでした・・・ (^^ゞ
jetpapaさん、こんばんは。
先だってはポイントの詳細のご解説、本当にありがとうございました。CTS川はかつてのHome Riverですが、このあたりの釣行経験はゼロでした。jetpapaさんの情報がなければきっとこの場所には訪れなかったと思います。本当にありがとうございました!!
靴の情報もありがとうございます。安物合成皮革の我がシューズ、ホテルに帰ってから汚れを拭き取ったら元の状態にすぐ戻りました・・・(^^ゞ しばらくはこれで過ごし、次回は購入候補に加えさせて頂きたいと思います!!
おはようございます。

いやぁー、凄いですね!
まさかのブラウン。北海道恐るべし!です(^-^)

To be continued・・・前編の終わり方くすぐられます(^-^)テレビなら間違いなく予約録画!
コメントからもその片鱗が!?
後編期待しています(^o^)/
Green Cherokeeさん こんばんは
ほんとに手短な感じのところで
ブラウントラウト釣れちゃうんですね。
びっくりです。
これは後編も楽しみです。

久々の変わらぬHomeRiverに今までいなかった魚が突然増えてると少し寂しく感じますね・・・
良い曲がり♪
GC様
こんばんは。
想定外の一大事をこのロッドがさらに助長してしまったようですね(苦笑)
オイカワから渓流までの想定なのでロッドの余力はあったと思います。
拝見する感じではやや増水気味ですから、釣り人の柔軟な対応が必要になりますので見事ランディングされたのはGCさんの実力です。
尺サイズが余裕で上がるロッドでは味わえない世界。。。
このロッドのハラハラドキドキな味付けを存分の味わっていただけたのではないでしょうか(笑)

co-dropさん、こんばんは。
嬉しいコメントありがとうございます。大した記事ではない割に時間ばかり要してしまいましたが・・・後編は今夜にでもアップさせて頂きたいと思います。
本当に、北海道パワー、恐るべしです。co-dropさんなら間違いなく爆釣状態が続くと思いますよ!!
ナシオさん、こんばんは。
超安近短、しかも街中・・・ これぞ北海道パワーなのかもしれませんね。
ブラウンですが、色々と複雑な心境になりました。釣人が故に釣れたらもちろんとても嬉しいのですが・・・、次回の釣行の機会があれば、魚をキープする道具を持参したいと思っています。
ジョニーさん、こんばんは。
愛竿をご製作頂ける段になった時、どんな竿に仕上げるべきかジョニーさんとご相談させて頂いていた折に、”ハラハラドキドキスペシャルで行きましょう!!”、とご提案頂けましたよね!! まさに、ジョニー印・愛竿バンブーが繰り出す独自の世界感を存分に愉しませて頂きました。魚を無事に取り込めたのは、私の実力ではなく、愛竿の実力が如何なく発揮されたのだと確信しています。
改めまして、本当にありがとうございました。尚一層、大切に愛用させて頂きたいと思います!!
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プロフィール

Green Cherokee

Author:Green Cherokee
東京都武蔵野市在住。S40年7月生まれ。
元より雑魚(Zacco)が大好きでちょくちょくミャク釣りを楽しんでいましたが、ひょんなことからFly Fishingに転向。安近短の里川で2011年夏よりZacco Fly Fishingをスタート。
釣りだけでなく野草やキノコも大好き。身近な里川の四季の変化を愉しみつつ、水面や地面に眼を走らせています。
愛車は、2000年式の緑色のJeep Cherokee。極めて非経済的な車で、あちこちガタが来ていますがそれでも偏愛しており、他に魅力的な車が見つからず困っています・・・

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