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タイ人兄弟との不思議な出逢い ~前編~

※今回は釣りとは全く関係ありません。人と人との出逢いは何とも不思議で面白い・・・という二部作のお話です。宜しければご一読ください。

時は遡ること4月30日(土)。

せっかくのゴールデンウィークだったが室蘭市内に出張。いつものように新千歳空港に降り立ち、札幌行きの快速エアポートに乗り込んだ。そしてすぐに、車内の二人組の若い(と言っても20代後半だろうか)男性が周辺の乗客に次々と何か話しかけているのを見つけた。良く聞いてみると英語。残念ながら彼らの周囲の日本人は英語がしゃべれない人ばかりだったらしい。ならば人助けのつもりで・・・と軽い気持ちで彼らの元に近づいていった。

『May I help you … ?』

救世主が来たとばかりに彼らの顔がほころんだ。色々と聞いてみると、彼らはタイのバンコクから来た兄Tと弟B。そして、函館への行き方を教えて欲しいとのことだった。

『僕は東室蘭に行くから同じ電車です。次の南千歳駅で乗り換えるから一緒に行きましょう』

そう告げるとかなり安心したようで、それから色々と話してくれた。何でも北海道周遊旅行中に函館でパスポートを落としたことを千歳で気づき、調べたら幸運なことに函館警察署に届いているとのこと。本当は新千歳空港から羽田に移動する予定だったが、今から函館に戻りパスポートを受け取って東京に移動する、とのことだった。

新千歳空港から羽田までのチケットは既に無効になってしまったらしく(変更不可な格安航空券だったのかもしれない)、函館からはとにかく安価で東京に移動したいとのこと。さっき駅で聞いたらローカル線を乗り継いで8時間で帰れるって聞いたんだけど・・・などととんでもないことを言い始めた(それにしても、誰がそんなアドバイスを・・・)。

『絶対に無理。そんなことしたら24時間以上かかりますよ・・・』

私からの予想外の言葉に、彼らは顔面蒼白状態で固まった。とにかく帰国便に間に合わなくなるから函館から新幹線で移動するように強くアドバイスしたのだが、北海道で散財してしまったのでもうこれ以上お金をかける訳には行かない・・・とのこと。

そんな会話をしていた矢先に函館行きの特急電車がホームに入ってきた。そして、『とにかく、室蘭までの間に東京に戻る良い方法を考えてみるから』と伝えて、取り急ぎ弟BとLINEで繋がった後に一旦別れた。

席に座ってからiPhoneで色々と検索してみたが、ローカル線を乗り継ぐにしても予定時間には東京に戻れず、やむなく所々に特急電車を使うと新幹線とさほど料金が変わらないことがわかった。

その時に一つの新たなアイデアが浮かんだ・・・、それは、夜行バス。

早速調べてみたところ、函館発17:30のフェリーで青森に行き、そこから青森発の22時発の夜行バスに乗り継げば、総予算8500円で翌朝には東京に戻れることがわかった。

先方車両に乗り込んだタイ人兄弟の席に移動し、こんな夜行バスがあるんだけどどうする?・・・と提案してみると快諾。そして、すぐに電話でフェリーとバスを予約した。危ういことに残り3席だった。

しかし・・・、改めて考えてみると、函館駅到着が16時、それからタクシーで20分以上かかる函館警察署にパスポートを取りに行き、またタクシーを拾ってフェリー乗り場に行き、しかも16:50までにはフェリーにチェックイン必要、というかなりタイトな移動だった。旅慣れた日本人でも難しいだろうに、彼らは日本語が全く分からない外国人。しかも、フェリーとバスのチケットは、フェリー乗り場ではなく予め指定されたコンビニで発券しなければならなかった。

そこで、時系列的に作戦を考え、彼らにLINEで詳細を指示した。

兄Tには、
・タクシーですぐに函館警察署へ。タクシーに乗ったらすぐに私に電話すること。
・そのまま警察署にタクシーを待たせ、受け取り次第、すぐにフェリー乗り場へ。

弟Bには、
・兄Tとは別行動。
・函館駅前のサークルKに行きチケットを発券(バス会社曰く、発券が店員でも難しいとのこと。バス会社には、直接コンビニに電話サポートして貰うように事前依頼済み)
・その後、すぐにタクシーでフェリー乗り場に行き、兄Tの分もチェックインして兄の到着を待つこと

そして、『I wish your success !! Have a nice cruise !!』とLINEでメッセージを入れて、先に東室蘭駅に降り立った。『ここまで段取りしておけばきっと大丈夫だろう・・・』。そう自問自答しつつ目的地に到着。早速、仕事に取り掛かった。

そうこうしているうちに、タイ兄弟が函館駅に着く時間がやってきてLINE電話を着信。そして、あろうことか、『いま二人で無事にタクシー乗ったところ~♪』、という陽気な声が・・・

今度はこちらが固まる番だった・・・

GC:なんで二人でタクシー乗ってるんですか!!??
T&B:えっ・・・ あっ、二人は別行動だったんだ・・・
GC:う~~、一旦電話切る。作戦考える!!(ちょっと荒げた声で・・・)
T&B:ホントにごめんなさい・・・

あまり良くない我が頭をフル回転させて考えたのは、とにかくフェリー乗り場に最も至近距離のサークルKを見つけ、そこにタクシーで移動させ、時間切れのぎりぎり到着を狙って発券するしかない・・・ということ。

ちょうどその頃、東室蘭駅至近で新築移転された病院のオープンセレモニーでは、一般客公開への対応が終わり、近隣の医療関係者や著名な大学教授、政治家等が来る時間帯だった。タイ人兄弟も焦っているのか5回連続着信があったりしたが、私としても仕事をそっちのけでタイ人兄弟のサポートをする訳にも行かず、客足が途切れたタイミングを見計らってLINE電話。そして、タクシー運転手に次なる目的地を伝えた。

同時に、バス会社に電話を入れ指定コンビニに電話サポートをお願いし、タクシーの運転手にはこの兄弟達が戻ってくるまでとにかく待って頂き、無事にフェリー乗り場に送り届けて欲しいことを依頼し、そして最後にコンビニに電話し、タイ人兄弟が出航時間ぎりぎりに発券しに来るから大至急でサポートしてあげて欲しいこと、をしっかりと告げた。

その後も病院で重鎮のお客様を相手にしつつ、あの兄弟はどうなったかな・・・とずっと気になっていた。確か、『警察署を出た!!』と連絡来たのが16:30過ぎ、『コンビニに到着したけど発券に苦しんでいる』と連絡が来たのが16:50くらいだったと記憶している。

『厳しい状況に違いない。もしかしたら、フェリーに乗れないかもしれない・・・』・・・、と嫌な予感がした頃に、『Finally we made it !!』というメッセージが届いた。

こんな素敵な写真と共に・・・

20160430_Thai_TB.jpg



(後編に続く)


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Comment
Green Cherokeeさん
すごい、ハラハラのドラマのような展開ですね。ここまで普通なら対応できない。
言葉の不自由な旅行先で、T&B兄弟はどれほど嬉しかったか!
さて、この後の展開が楽しみです。
numassan(さん)、こんばんは。こんな駄文にメッセージ頂き、本当にありがとうございます。
こんな私ですが、T&B兄弟の役に立てたようです。
その後の展開は・・・早々にアップしますので、お愉しみに~♪
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プロフィール

Green Cherokee

Author:Green Cherokee
東京都武蔵野市在住。S40年7月生まれ。
元より雑魚(Zacco)が大好きでちょくちょくミャク釣りを楽しんでいましたが、ひょんなことからFly Fishingに転向。安近短の里川で2011年夏よりZacco Fly Fishingをスタート。
釣りだけでなく野草やキノコも大好き。身近な里川の四季の変化を愉しみつつ、水面や地面に眼を走らせています。
愛車は、2000年式の緑色のJeep Cherokee。極めて非経済的な車で、あちこちガタが来ていますがそれでも偏愛しており、他に魅力的な車が見つからず困っています・・・

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