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安近短な雑木林でキノコ狩り

11月20日(日)。

11月に入り、週末も様々な仕事が重なってしまい、休めない日々が続いていた。この日も仕事から逃れることは難しい状況だったが、人間やはりリフレッシュは必要というもの。本人の努力次第では、業務に支障を来さない範囲内で愉しむこともできるはず・・・

しかも、時は既に11月中旬。キノコ好きの人間の一人としては、この貴重な時期を山に入らずに見過ごすことは拷問に近い。とは言え、深山に分け入る時間的隙間は毛頭無い。

安近短なZacco Fly Fishingをモットーとする私。キノコや野草も同様で、私が住む東京都の都心に近い雑木林でも、その気になって探せば少なからずキノコと出逢うことができるエリアが存在する。だからと言って、決して定まったポイントがある訳ではないのだが、秋深まった東京都下の雑木林を少しでも散策すれば、運次第では美味しいキノコに出逢えるかもしれない。そんなことを考えていたら、ついつい、大好きな雑木林まで足を運んでしまった。

ブーツに履き替えて、いざ入山。そして、すぐに見つけたリンドウの花。落葉が積もる中に一際青い何とも華麗な姿。
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少しだけ色づき始めた雑木林。さて、果たしてキノコは見つかるだろうか?
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しかし、期待とは裏腹に、どれだけ地面を見てもキノコらしきものが見つからない。
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ヒメロクショウグサレキン。君がお目当てではないのだが・・・
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カワラタケ風のキノコ。君もお目当ての物ではない。マスタケの幼菌なら嬉しいのだが・・・
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『あ~ぁ・・・ 数少ない貴重なキノコ狩りだったのに、今秋も収穫無しだったか・・・』。うな垂れながら雑木林の斜面に腰掛けて、しばし森の空気で深呼吸しつつ佇んだ。さて、諦めて下山するとしようか・・・

入山ポイントの林道が見え始めた時、ふと思い立って、先程辿ったルートとは別のルートに反れてみた。何となく気になる匂い・・・というか、これだけ環境が良く如何にもキノコがありそうなポイントが全くダメだったので、ダメ元で沢沿いの湿ったエリアを最後に確認してみよう、という気になったという訳。

すると、遥か遠くにやっとキノコらしいキノコが目に入り、ゆっくりと近づいて行った。まだ少し遠目にキノコを拝みつつも、かなり確信を持って、且つ、高い期待感と共に近づいてみた。

『そうそう・・・、君に会いたかったのだよ・・・』
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『君』の名はクリタケ。あれだけ色々な場所を探したのに、結局、キノコらしいキノコはこれだけだった。しかし幸いなことに、この倒木の周りに30本くらい生えていたので、状態の良いものを選び10本ほど頂くことにした。きっと後日、同じ目的で楽しみにやって来るであろう人達のために、小さめのものは全て残してきた。

ここは、東京都○○市。安近短なキノコ狩りでは、このくらいの気遣いがあっても良いのではと思う。身近な里山を愉しいと思える人が一人でも増えれば、という意図を込めて。山菜でもそうだが、せっかくの安近短な里山のタラの芽を、樹を倒してまで芽を摘んで行く輩がいる。安近短が故の、『ちょっと出向いて毎年のように愛でる楽しみ』、という気持ちの欠片が無い証拠。悲しい輩は、ちょっとお金を出してスーパーで栽培物を購入するだけに留めていて欲しい。

それにしても、何年振りのクリタケだろう。今からずっと昔、八ヶ岳に通っていた頃は毎年のように賞味できたのだが・・・。忘れかけていた、この硬い柄の感触。そのまま傘を噛んでみる。とても懐かしい食感と味。

『やっぱり来て良かった・・・』

すっかり満足しつつ林道に向かって歩いていたら、大きな網とカメラを持った初老の二人連れがやってきて、向こうから声をかけて下さった。

GC:虫の撮影ですか?
二人:いや、虫でもキノコでも何でも良いんです!!
GC:半分くらい採っちゃいましたが、すぐ近くにクリタケが出てましたよ。ご案内しましょうか?
二人:クリタケありましたか?是非見たいです!!
GC:本当はムラサキシメジを採りたかったのですが・・・
二人:尾根沿いにムラサキシメジがたくさん出る場所がありますよ。アカモミタケも良く出ました。
GC:へ~っ!! 何とも素敵な雑木林ですね!!

こんな会話を愉しみながら、クリタケをご案内しつつ、その場でお別れした。きっとこのお二人は、残りのクリタケを摘まなかっただろう。そういうオウラを醸し出していた。

時刻は既に夕方。実は、この素敵な雑木林のすぐ近くにはカワムツが住む小さな川が流れている。ロッドを振ったことはないのだが、せっかくなのでほんの少しだけお邪魔させて頂くことにした。

ほとんど流れらしい流れはなく、ちょっと水の溜まったエリアにドライフライをプレゼンテーション。そして、一尾目は小さなカワムツ。
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同じようなサイズを3尾釣って、最後に良型のカワムツが愛竿Blue Heron #0-1を小気味良く曲げてくれた。
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モミジの紅葉が目に眩しい。こんな光景に癒されつつ納竿。
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カラスウリもすっかり色づいていた。
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その後は出社。4時間ほど集中して仕事して、何とかキリの良いところまで終えることができた。だらだらと仕事するよりも、リフレッシュした後に時間を決めて一気に片付ける方が効率的だと(ちょっと強引ながら)信じる。

帰宅したのは23時前。せっかくなので、秋の恵みを頂きつつ、寝酒を愉しむとしよう・・・
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この素敵な雑木林。四季を通じて何度も歩いてみたいものだ・・・と、心底思う。我が家から決して近くはないが遠くもない。毎年のように足を運ぶ価値がある雑木林。

来シーズンも、自分自身で賞味する量だけで十分な美味しいキノコに出逢えますように・・・





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プロフィール

Green Cherokee

Author:Green Cherokee
東京都武蔵野市在住。S40年7月生まれ。
元より雑魚(Zacco)が大好きでちょくちょくミャク釣りを楽しんでいましたが、ひょんなことからFly Fishingに転向。安近短の里川で2011年夏よりZacco Fly Fishingをスタート。
釣りだけでなく野草やキノコも大好き。身近な里川の四季の変化を愉しみつつ、水面や地面に眼を走らせています。
愛車は、2000年式の緑色のJeep Cherokee。極めて非経済的な車で、あちこちガタが来ていますがそれでも偏愛しており、他に魅力的な車が見つからず困っています・・・

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