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20年振りの『心の川』で至福の喜び

5月13日(土)。北海道釣行記・前編。

前夜の室蘭での仕事がかなり長引き、千歳市のホテルに到着したのは23時前。翌朝から、やまねったさんとの釣行を控えていたので早々にホテルに戻りたかったのだが、こればっかりは仕方がない。

ホテルに到着すると、やまねったさんがわざわざロビーで待っていて下さった。やまねったさんと共に札幌で酩酊したのは真冬の吹雪の日。久しぶりの再会を祝し、硬い握手でご挨拶。

その後、拙・部屋でウィスキーなど飲みつつ(既に、やまねったさんはボトルワインを一本空けた後だったが・・・(笑))、二人で熱い作戦会議。翌朝5時出発と決めて、日付も変わった頃にお別れした。

翌朝はすっきり目覚めた。寝不足ではあったが、何故か釣りに行く時だけはあまり気にならない。ホテルの目の前で寒風に凍えながらいきなりウェーダーを装備。幸いにも、やまねったさんのウェーダーをお貸し頂いた。

程なくして訪れた私の『心の川』。 札幌在住時代、この川の渓相が大好きで、四季を問わず訪れた。真冬でも雪の林道を当時の愛車・ジムニー660で駆り、雪原の中の素敵な渓相に見入った。春は山菜、秋はキノコの宝庫。この川で最後にロッドを振った(その時は餌釣りだった)約20年前は、恐ろしいことにわずか10mの距離でヒグマに遭遇して、生涯で初めて“死ぬ瞬間”を真面目に意識した。人間は死ぬ瞬間を意識した後にそこから解放された時、全身がガタガタと震えてしまうことを、身をもって知った。ヒグマに遭遇したからと言って、この川を嫌いになるはずもなく、返って、ヒグマを育む大自然により愛着を持った(怪我すらしなかったから、こんなことを言えるのだろうが・・・)。

やまねったさんからは、“人も多いし魚も小さいし・・・”、との前情報だったのだが、どうしても訪れたい私の強い気持ちを汲んで頂き、わざわざお連れ頂いた。やまねったさんの親切心に心から感謝申し上げたい。

思い焦がれた『心の川』に到着。橋の上から渓相を眺める。そうそう、この懐かしい自然河川・・・ ロッドを繋いですらいないのに、もうここに来ることができただけで十分・・・と、しばし深い感慨に浸った。
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大きな蕗の葉に埋めつくされた、如何にも北海道らしい景観。『あの頃の日常』、が蘇る。
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さて、真面目に釣り始めることにしよう。愛竿・Blue Heron #2-3 3pc改め6pcと『心の川』を記念撮影。
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完全に先行させて頂く私を、やまねったさんが撮影。朝一の釣行で身体が冷え切った私に、やまねったさんがご親切にも上着を一枚貸して下さった。
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(やまねったさん撮影)

如何にも・・・というポイントにドライフライを投げ入れるが反応ゼロ。その代わりに河岸にはたくさんの新しい足跡。 全く反応がないのでしばし休憩しつつ、やまねったさんの釣りを眺める。倒木の影のスィートスポットに巧みにルアーを落とす、やまねったさん。
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突然、“あっ、釣れた!!”、と、やまねったさんの声。釣れたのは、綺麗なブラウントラウト。 “凄い!! おめでとうございます!! やっぱり魚居るんですね!!”、と声をかけた。
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(やまねったさん撮影)

“やっぱり魚は下を向いているのかも・・・“。そう思って、ウェットフライに替えた数投目、いきなり小さな反応。同じようなポイントにフライを流すと、今度は確実な手応え。 すぐ下にいらっしゃったやまねったさんに、“魚、かかりました!!”、と告げると、ラインを手繰る私を撮影して下さった。
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(やまねったさん撮影)

釣れてきたのは小さなヤマメ。残念ながら、この時期のヤマメは禁漁。魚に触れずに、水から出さない状態で優しくフックを外した。
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一尾釣れたので心底安堵。『心の川』での20年振りの一尾の意味は大きい。一尾が釣れた後は、急速な勢いで河岸の野草が目に入ってくるから不思議なもの・・・

ナルコユリ。美味しそう。
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ヤマドリゼンマイ越しに広がる原野。 あの日のヒグマは、こんな光景の中を遠ざかって行った・・・
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ツルアジサイも柔らかくて美味しそう。さっと茹でてマヨネーズ味噌で食べると、いくらでも食べられる。
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ハンゴンソウ。ただの雑草・・・と思えるくらいにたくさん生えている。灰汁抜きが面倒だが、シャキシャキとした歯ごたえが持ち味。
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山菜は眼で愉しむだけで全てスルー。そして、河岸の抉(えぐ)れたポイントに的確にルアーを落とすやまねったさんを応援。
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良いペースで魚を掛けるやまねったさん。実は、渓流ルアーを目の当たりに見たのは初めての経験だったのだが、着実に魚をかける御姿を見て、思わずライトタックルのルアーロッドが欲しくなってしまった・・・(笑)
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目に鮮やかなクリンソウの花。
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さて、野草もたくさん愛でたことだし、釣りを再開。ウェットに替えたの正解。小さなブラウントラウト数尾とご対面。
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林道脇の容易に脱渓できるポイントに差し掛かった。次のポイントへの移動もあるし、『心の川』を十二分に堪能させて頂いたので納竿。

二人で気持ち良い林道を歩く。至るところにタラの芽が目に付く。ちょうど採り頃の芽もあったが眺めるだけでスルー。その代わりに、林道脇には大好きな山菜である『トリアシショウマ』がたくさん。摘みごろの太い茎を見つける度に、ついつい立ち止まってしまう。
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車に戻り、収穫物を記念撮影。
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帰宅してからは、バター醤油炒めにして美味しく頂いた。最高のツマミ・・・
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北海道の野山が好きな理由の一つ。それはカラマツ。秋の紅葉は極めて美しい。初雪の時期は、カラマツの紅葉と季節が重なる。わずかに積もった雪の上や笹の葉の上に、文字通り、『さらさら・・・』、と音を立てて落葉する。北海道の人達は、カラマツ林に生える美味しいキノコであるハナイグチを『ラクヨウ』と呼ぶ。他にもたくさんキノコが出るのだが、ほとんどはスルーされている。
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『心の川』に沿った林道を、次のポイントに向かって気持ち良く車で走る。次のポイントには大型のニジマスが潜んでいるという・・・ そんな素敵な魚に出逢えるだろうか・・・?


(おまけ)

途中にあった用水路。私がフキノトウやトリアシショウマをちょっと摘んでいる間に、試しにルアーを落としてみたやまねったさん。なんと見事に一尾のヤマメをゲット!!
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こんなところでもヤマメが潜んでいる・・・ これが北海道。 まさに恐るべし・・・ (笑)

『コウイウ トコロニ ワタシハ スミタイ ・・・・ 』

 (後編に続く)




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Comment
ママチ、楽しかったですね!
一人では怖くて入れないので行けて良かったです♪
やっぱりいそうなポイントに魚がついているのは小さくても釣っている楽しみがあっていいですね!!夏になればもっと活性が上がっているかも・・(^o^)/ 寝不足の中お疲れ様でした!!また行きましょう!
やまねったさん、こんにちは。
お蔭様で最高の思い出になりました。本当にありがとうございました。魚が小さくても、あの場所に立つことができただけで、心底癒されました。
蛇行する自然河川、そして、あの景観・・・ まさに私の『心の川』です!!
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プロフィール

Green Cherokee

Author:Green Cherokee
東京都武蔵野市在住。S40年7月生まれ。
元より雑魚(Zacco)が大好きでちょくちょくミャク釣りを楽しんでいましたが、ひょんなことからFly Fishingに転向。安近短の里川で2011年夏よりZacco Fly Fishingをスタート。
釣りだけでなく野草やキノコも大好き。身近な里川の四季の変化を愉しみつつ、水面や地面に眼を走らせています。
愛車は、2000年式の緑色のJeep Cherokee。極めて非経済的な車で、あちこちガタが来ていますがそれでも偏愛しており、他に魅力的な車が見つからず困っています・・・

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