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懐かしの渓に故人を偲ぶ・・・

5月22日(火)。

予定していた那覇への出張が日程変更になった。会社の相棒が、『電話会議の日程も変更しますから、この日は休んでください!!』、とわざわざ電話をくれたので、ありがたい言葉に甘えて午後半休を取った。

折しも朝から好天。ほぼ夏日のような陽気の中、東京都西部に位置する渓に向かってみた。しかし、この日の目的は釣りがメインではない。

今から約30年近く前。東京都日野市に位置する会社の寮住まいだった私。エアコンすら無い小さなその部屋で3年近くを過ごした。

入社二年目となり、一年下の新入社員が我が部に入ってきた。彼は札幌出身のN。仕事も出来たが何より性格がNice Guy。Nは私と気が合っただけでなく無類の酒好きでもあり、公私共にたくさんの時間を過ごした。

当時、私はバイクを二台所有していた。一台はカワサキのEliminator250(オンロード)。そして、もう一台は会社の先輩に唆されて購入したCRM80という小型のオフロードバイク。しかも、フレーム#20という極めて初期ロットの一台だった。

かねてからNはDT250というオフロードバイクを持っており、私がCRM80を手に入れて以来、天気の良い週末の朝には決まって二台で連なり東京都西部に位置する林道を走り、山を降りた場所にある渓の冷たい水に足を浸けながら、途中のコンビニで購入した弁当を一緒に頬張るのが恒例行事だった。

通算で何回通っただろうか・・・? 間違いなく“通勤レベル”の回数だった。今では通行禁止になってしまった林道ではあるが、陣馬山から山々を超えて武蔵五日市に抜ける山道。ほぼ全面がダートだったが、それほど危険なダートでもなく、CRM80のような小径のタイヤでも問題なく走ることができた。

そんな懐かしい思い出の渓相を久しぶりに見てみたくなった・・・というのが、この日のメインの目的。そして、その懐かしい渓に到着した。

昔の面影を色濃く残すも、何となく変わってしまった渓。しかし、水質は相変わらずのピカイチ。
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いざ現地至近になってみると、何気に林道のカーブや途中の橋や林道脇の空き地の様子などをリアルに思い出してきた。ちなみに、この渓は下流域に住む人々の水源になっている。当時そのことを示す看板が至るところに存在していたが、当時以上の数で看板が存在していた。昔、簡単に河岸に降りることができたエリアは、山奥にしては不自然な柵で囲われていた。

まずは、懐かしい林道を先へ先へと上がってみたが、ほぼ頂上に当たる場所で通行止めになっていた。たまたま軽トラのオジサンが居らしたので聞いてみたところ、途中で崖崩れがあり、その後はまったく修復されていないらしい。

取りあえず、周辺をのんびり散策。歩きながら、クサイチゴをプチプチと噛みつつ・・・
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モミジイチゴの酸味と甘みを愉しみつつ・・・ (我がmihiro師匠が大好きなキイチゴ・・・)
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ジイソブを発見。あくまでも目で愛でるだけ。
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ツリガネニンジンも同様。
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再び、懐かしい渓まで下り、今度は川沿いを歩いてみた。

イワタバコや・・・
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ウワバミソウを観察。ボサの多い薄暗い渓なのでストロボ使用。
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悲しくなるので撮影しなかったが、綺麗な河岸に直火BBQの後、そして、その周囲に夥しい量のゴミ・・・それも二カ所に。しかも、水源を示す看板がある近くに!! いったいどういう神経をしたら、こんな酷いことができるのだろう・・・。こんな悪輩が住む家の水道管にこのゴミの一部をギュウギュウに詰めてやりたい衝動と共に、、強い怒りを覚えた。

その時の私にできたことは、取敢えず空き缶を少し拾うだけ。あまりにゴミの量が多くどうしようもできなかった。下流域の住民がこのゴミを見たら、さぞや悲しむことだろう。

せっかく気持ち良い渓でリフレッシュしていたのに、最期に嫌なものを見てしまった。気分を変えるべく遠路遥々と移動し、とある渓へ・・・

夕まずめのごくごく短い時間だったが、とりあえずオイカワサイズの数尾の小さなヤマメが戯れてくれた。
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この一尾を最後に気持ち良く?(いや、幼児&子供虐待を反省しつつ・・・)納竿。
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帰路の途中で夜の帳が降りる頃、先程散策した懐かしい渓への入口付近に差し掛かった。もう十ウン年も前に自らの意志で星になってしまったNを偲びつつ、そして、バイクのミラー越しに見えたNの姿や当時の懐かしい会話などを断片的に思い出しつつ、のんびりと帰路についた。










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コメント

No title

こんにちわ。楽しい思い出と悲しい思い出が交錯していたのでしょうね。自然は昔のままで迎えてくれる...という言葉が通用しない時代に入ったようですね。
水源地のBBQですが、どんな看板を立ててもその人達には通用しないでしょうね。よく登山口にもアレコレ注意が書いてありますが、読まなくてもわかることばかりです。普通の常識的なことだからですね。
それがワカラナイ人たちには看板はあっても無くても関係ないのでしょう。
悔しいけれど何も出来ないのですよね。

No title

野付ウシさん、こんにちは。
Nに関してはもう随分と月日が経過していますので、むしろ懐かしく愉しい思い出ばかりが浮かんで来ました。
昔のままの自然・・・おっしゃる通りですね。不要な工事等ですっかり川が変わってしまうことが多いですし、写真のような自然渓流でさえも天候不順によるゲリラ豪雨等でガラリと変わってしまうこともありますよね・・・ その根源は人間のようですが・・・
ゴミの悪輩ですが、自然の中での活動でマナーが守れない人間のくせに、わざわざ遠くて不便な自然環境まで来るな、と言いたいです。手ぶらでBBQできる施設は東京都内にありますし、野草を根こそぎする悪輩も、花苗等の専門店かマニアックなスーパーに行って買えば良いのに・・・といつも思います。
『綺麗な場所だから、また気持ち良く訪れたい』、という気持ちが湧かないのでしょうね。一度限りのBBQや野草摘み・・・ 何とも寂しいものです。そもそも最初から興味を示さないで欲しいですよね。

No title

素晴らしい思い出ですね。
ただ,自然を解せない人もいる現実を何とかしたいと思い子どもたちには話してきたのですが,親によって無残にも潰されてしまった経験があります。
国会議員がお金でしか行動しないという今の日本,どんどんみじめな国になってしまいますよね。

No title

リョウさん、こんにちは。
子供たちにとって、親の影響は大きいですよね。 BBQをまるで流行りのファッションのように考え、騒ぐだけ騒いで楽しむだけ楽しんでゴミ放置でそのまま帰る・・・もう何だか絶対的に有り得ないです。そんな有り得ない輩がどうやってこんな山奥の場所を見つけるのか更に有り得ない・・・。その探索の努力をもっと違うところに向けて欲しいですよね。
国もそうですし、国を作っている国民のせいでもありますね・・・ (T_T)

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プロフィール

Green Cherokee

Author:Green Cherokee
東京都武蔵野市在住。S40年7月生まれ。
元より雑魚(Zacco)が大好きでちょくちょくミャク釣りを楽しんでいましたが、ひょんなことからFly Fishingに転向。安近短の里川で2011年夏よりZacco Fly Fishingをスタート。
釣りだけでなく野草やキノコも大好き。身近な里川の四季の変化を愉しみつつ、水面や地面に眼を走らせています。
愛車は、2000年式の緑色のJeep Cherokee。極めて非経済的な車で、あちこちガタが来ていますがそれでも偏愛しており、他に魅力的な車が見つからず困っています・・・

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